オフ・ザ・ボールの動きを理解する~前編~

みなさんこんにちは!

今回の記事は、戦術を設定する際に個人的に一番重要視している「オフ・ザ・ボールの選手の動き」についての解説記事・前編となります。

※後編は以下の記事をご覧ください。

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みなさんこんにちは! この記事は、前回からの続き「オフ・ザ・ボールの選手の動き」についての解説記事・後編です。前編をチェックしていない方は、こちら↓からぜひご確認ください! [sitecard subtitle=関連記事 url[…]

アイキャッチ

選手の動きをコントロールできれば攻撃の質が大幅に向上する

Football Managerでは、「チーム全体への指示」と「各選手への指示」を使い分けて戦術を設定していきます。今回解説する「オフ・ザ・ボールの選手の動き」は「各選手への指示」から設定することができます。

まずは戦術画面へとアクセスして、「概要」から「選手」へとページを移動しましょう。

戦術画面

表示されたフォーメーション図の中から、細かく指示を送りたいポジションを選択します。すると画面中央に選択したポジションの役割と、すでに割り当てられている指示(以下の画像内では「ポジションを離れていい」)が表示されます。

また画面右ではこのポジションでプレイすることができる選手や、個別指示が与えられている選手の確認をすることができます。

「編集」ボタンを選択することで「各選手への指示」設定画面を開くことができるので、これを選択しましょう。

選手の指示

編集

表示された「各選手への指示」設定画面は、以下の画像からもわかるように3つのエリアに分かれています。

  • 一番左に配置されているピンクのマーカーで囲われているエリアは、「非ポゼッション・守備時の選手の動き」に関わる指示です。「プレスの激しさ」は「チーム全体の指示」によって選択できるプレス強度が異なります。
  • 真ん中の白いマーカーで囲われているエリアは、「チームがポゼッション時のボールを持っていない時の選手の動き」に関わる指示です。選択したポジションによって選択できる指示の内容が異なります。
  • 最後に画面右に配置されている青いマーカーで囲われているエリアは、「ボールを保持している時の選手の動き」に関わる指示です。「パスの長さ」は「チーム全体の指示」によって選択肢が異なります。またその他の項目も、選択したポジションによって選択できる指示の内容が異なります。
各指示は特定のプレイを選手に促すだけで、各選手は試合中そのプレイだけに固執するわけではありません。ある状況の中で選手が最適ではないと判断した場合は、他の動きを見せることもあります。また選手が持つ「プレイ特性」は試合中の動きに大きく影響するため、「プレイ特性」と「各指示」とかみ合わない場合は、指示通りに動かないことが多いです

今回解説する「オフ・ザ・ボール時の動き」は真ん中の「チームがポゼッション時のボールを持っていない時の選手の動き」から設定することができます。

この記事では、「Move Into Channel/スペースに飛び込め」について詳しく説明を行います。

選手への個別指示

「Move Into Channel/スペースに飛び込め」を使いこなす

この指示を使いこなすためには、「スペース」とはどの空間のことを指しているのかを理解する必要があります。なぜならこの指示の中で使われている「スペース」という言葉は、ピッチ上で利用できる全ての空間を指しているわけではないからです

これは各指示にカーソルをあてると表示される説明文からも明らかです。以下の画像からも分かる通り、「スペースとはFB/WBとCBの間の縦の空間のこと」と説明されています。

「チーム全体への指示」で選択できる「Pass Into Space/スペースへパスを出せ」は、各選手が走りこめる空間全体を対象としてパスを出すということです。「Space」「Channel/チャンネル」と別の言葉が使用されていることからも、「スペース」の意味合いが異なることがわかります。
日本語説明文
つまりこの指示を選手に出すことで、以下の画像で示されているチャンネル(空間・スペース)を利用するようなプレイをより見せるようになります。
チャンネル

「Move Into Channel/スペースに飛び込め」を効果的にするために必要な能力

続いてどのような選手にこの指示を割り振るべきかを、選手の能力値に注目して確認していきましょう。

まず各選手はピッチ上で利用できる空間を見つけ出すために、高い空間把握能力を持っている必要があります。そして見つけ出した空間に適切なタイミングで飛び込むために、優れたランニングを見せる必要があります。つまりこの指示を的確にこなすためには、「Anticipation/予測力」「Off the Ball/オフ・ザ・ボール」の2つの能力が高い必要があるということです

FM21ではマッチエンジンの改善により、前線の選手がよりスペースを活かす動きを見せるようになっています。またファイナルサードでより多くのスルーパスを試みるようになっているため、全体的に「Off The Ball/オフ・ザ・ボール」や「Anticipation/予測力」といった能力の重要性が高まっています
※マッチエンジンの変化についての詳細は、以下の記事で説明しています。
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FM21アイキャッチ

またチャンネルから抜け出した後のことを考えると、相手DFを振り切る瞬発力や確実にゴールを決められる得点能力も必要になってきます。各能力の詳細は、以下の説明を参考にしてみてください。

Anticipation/予測力

次に起こりうる状況を予測し対応する力を表した能力です。この能力が高い選手は状況を予測する力に優れているため、実際に起きた事象に対して早くアクションを起こすことができます。また自分自身を最大限活かすためのスペースや、相手のチームが利用し得る危険なスペースを見つけるための空間把握能力にも影響するため、攻守両面で重要となります。

「Vision/視野」も選手がピッチ上のスペースや状況を把握するための能力値の1つです。ただしこの能力は「ボールの出し手となる選手が、チャンスのきっかけになる状況をいかに見つけ出すか」を表したものなので、ボールを持っていない選手には影響がありません。
Off the Ball/オフ・ザ・ボール

選手がボールを持っていない時の動きの質の高さに繋がる能力です。この能力が高い選手は今起きている状況を的確に判断した上で、次に自身が起こすアクションを各状況に最適化させることができます。

この能力が攻撃時の選手の動きに影響を与えるのに対して、「Positioning/ポジショニング」は守備をする際の選手の動きに影響します。この能力が高い選手は、誰を・どのように・どの場所でマークするべきか判断する能力に優れています。
「Move Into Channel/スペースに飛び込め」を効果的にする能力
  • スキル能力 – 受け取ったパスを足元でコントロールするための「First Touch/ファーストタッチ」や、実際に得点につなげるための「Finishing/決定力」等。
  • メンタル能力 – プレッシャーのかかる場面でも正しく冷静な判断を下すための「Composure/冷静さ」「Decision/判断力」等。
  • フィジカル能力 – 相手選手のマークから一瞬で抜け出すための「Acceleration/加速力」「Agility/敏捷性」「Pace/スピード」等。
瞬発力以外のフィジカル能力が優れている強靭な体を持つ選手は、チャンネルを利用するよりも相手のCBの間のスペースを強引に抜け出すようなシンプルなプレイの方が向いているかもしれません。

チャンネルをより効果的に利用するための戦術設定

次に「Move Into Channel/スペースに飛び込め」をより効果的に使用するための戦術の設定を2つ説明していきます。

基本的にCBの選手は中央でプレイする選手をマークします。そのため相手チームのCBとFB/WGの選手のチャンネルを広げるためには、AM(RL)の選手がよりワイドに開いてプレイする必要があります。

実際にこのような動きを選手にしてもらいたい場合に有効になるのが、「各選手への個人指示」画面から設定できる「Stay Wider/サイドに残れ」「Run Wide With Ball/サイドへドリブルしろ」2つの指示です

「Stay Wider/サイドに残れ」を使用してチャンネルを広げる

AM(RL)の選手に以下の画像の様に「Stay Wider/サイドに残れ」の指示を出すと、タッチライン周辺でプレイする時間帯がより多くなります。するとこの選手をマークするために、相手チームのFB/WBもまた自然とタッチライン寄りのポジショニングになります。

つまりCBとの距離が大きくなり、チャンネルの幅が大きくなっていくということです。

AM(RL)の役割の1つ「Winger/ウインガー」は、すでにこの指示が割り当てられています。
逆に「Raumdeuter/ラウムドイター」は「Sit Narrower/中央へ絞れ」が割り当てられているため、この攻撃パターンには向いていません。

ウイングサイドに残れ

以下の画像は、「Stay Wider/サイドに残れ」の指示が出されたAM(L)の選手(10番)が、サイドに留まったことで生まれたスペースを利用した攻撃の一場面です。

サイドに留まった10番へのパスに反応するために、相手のFBが10番にプレッシャーを与えに行きますが、CBは2番のマークをする必要があるため結果的にチャンネルの幅が大きくなっています。

1

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大きく空いたチャンネルに、「Move Into Channel/スペースに飛び込め」が割り当てられている2番が走り込み得点に繋がります。

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「Run Wide With Ball/サイドへドリブルしろ」を使用してチャンネルを広げる

基本的に同じ考え方ですが、サイドへドリブルすることで相手チームのFB/WBをよりピッチ外側に引き付けることができます。結果的にCBとFB/WBの距離が離れて、チャンネルの幅が大きくなります。

※この個人指示は、「ボールを保持している時の選手の動き」に関するものです。画面内のエリアが異なるため注意してください。

AM(RL)の役割の1つ「Winger/ウインガー」は、すでにこの指示が割り当てられています。
逆に内側に切り込んでくる「Cut Inside With Ball/中央へドリブルしろ」の指示が割り当てられている「Advanced Playmaker/アドバンストプレイメーカー」「Inside Forward/インサイドフォワード」「Inverted Winger/インバーテッドウインガー」は、この攻撃パターンには向いていません。そもそも役割の特性から、この指示を振れない「Raumdeuter/ラウムドイター」も同様です。
サイドへドリブル

以下の画像は、「Run Wide With Ball/サイドへドリブルしろ」の指示が出されたAM(L)の選手(10番)が、タッチラインに向かってドリブルすることで生まれたスペースを利用した攻撃の一場面です。

11番のドリブルの進路を防ぐために、相手のFBが外に向かってポジションを取ります。その後11番は味方にバックパスを出しますが、その時点でチャンネルの幅が大きく広がっているのが分かります。

状況2

状況2-2

後は「Move Into Channel/スペースに飛び込め」が割り当てられている2番が走り込むスペースに向かって、味方の選手が後方からロングパスを送ればチャンスになるのですが、実際にはピッチ中央へのパスを選択しました。

状況2-3

チャンネルを最大限利用する役割とフォーメーション例

最後に、今回説明してきた「Move Into Channel/スペースに飛び込め」を効果的に使用するためのフォーメーションと選手の役割を確認します。まずはどのようなプレイをする選手が必要なのか改めて確認してみましょう。

  1. チャンネルを大きくするために、タッチライン近くでプレイする選手
  2. 相手CBをFB/WBのフォローに行かないように、中央で引き付ける選手
  3. 大きく開いたチャンネルに飛び込む選手

※②と③の選手は、状況次第で同じ選手になる可能性があります。

①の役割

タッチライン近くでプレイする選手は、「Winger/ウインガー」の選手がベストです。また「Stay Wider/サイドに残れ」「Run Wide With Ball/サイドへドリブルしろ」の指示を後から追加できる「Trequartista/トレクアルティスタ」「Wide target man/サイドターゲットマン」も選手の能力次第では、フォーメーションに組み込めるでしょう。

先ほどの「Stay Wider/サイドに残れ」の説明の際に使用した画像と似た状況が多くなるので、パス能力や創造力に優れた選手は数多くのアシストを記録できるでしょう。

②の役割

この役割は、前線に常に張り付くことでCBを中央に止めつつ、裏への抜け出しを狙える「Poacher/ポーチャー」や「Advanced Forward/アドバンストフォワード」がベストです

すでに「Move Into Channel/スペースに飛び込め」が割り当てられている「Advanced Forward/アドバンストフォワード」は、チャンネルの位置次第(特に相手が3バックの場合)でサイドに流れてしまうためデメリットになる場面もありますが、③の役割を同時にこなすことができます。

得点能力や瞬発力が十分にあれば、シーズン終了後の選手のスタッツは素晴らしいものになっているはずです。

詳しくは次回の記事で紹介しますが、「Move Into Channel/スペースに飛び込め」が初めから設定されていない「Poacher/ポーチャー」の動きを利用するフォーメーション・戦術があります。
③の役割

③はチャンネルを利用する選手のため、「Move Into Channel/スペースに飛び込め」が割り当てられている役割や割り当て可能な役割が望ましいです。STでは先ほどと同じ「Poacher/ポーチャー」「Advanced Forward/アドバンストフォワード」。後ろから走りこんでくるMCの役割では、非常に攻撃的な「Mezzala/メッツァーラ」がベストです。

STでは他にも「Move Into Channel/スペースに飛び込め」の割り当てができる役割がありますが、ポジションを落としビルドアップに加わったり他の選手をサポートする動きが多くなります。選手の能力やフォーメーション次第では、攻撃的な中盤の選手とプレイするエリアが重なる場面が多くなるため、もし併用する場合は注意しましょう。

中盤の選手では、他にも「Box to Box Midfielder/ボックストゥボックスMF」や「Central Midfielder/セントラルMF」に指示を加えることで、「Mezzala/メッツァーラ」に近い動きを再現することができます。

※「Mezzala/メッツァーラ」の特徴は「Stay Wider/サイドに残れ」の指示によるハーフスペースを中心とした自由な動きと、そこからチャンネルへと飛び込む攻撃的な動きのコンビネーションです。ハーフスペースでプレイしながらチャンネルへ飛び込む動きはこの役割でしか再現できません。

②の役割と同様に前線の選手はもちろんですが、得点能力のある選手を中盤の攻撃的な役割に起用した場合、ある程度の得点数も期待できると思います。

次回の記事で紹介しますが、AM(C)の「Shadow Striker/シャドウストライカー」「Attacking Midfielder/アタッキングMF」等もフォーメーション次第で非常に有効な選択肢となります。
フォーメーション例

以上のことを踏まえた上で、最も基本的なフォーメーションの1つ「4-1-2-3」を使用すると以下の画像の様になります。

トップの位置に「Advanced Forward/アドバンストフォワード」、AM(L)に「Winger/ウインガー」、LMCに「Mezzala/メッツァーラ」という配置です。サイドの選手が相手のディフェンスラインを横に引き伸ばしてできたスペースを、FWと攻撃的な中盤の選手が利用して得点に繋げる形が基本的な攻撃パターンになります。

「Move Into Channel/スペースに飛び込め」が割り当てられた選手が複数いる場合、ポジションが被るのではないかと思うかもしれません。実際には、ある選手がチャンネルを利用する動きを見せる時、他の選手はその動きに反応して別のスペースを利用しようとするため、ポジションが被ることはほとんどありません。※各選手の能力値によって動きが異なるかもしれません。

フォーメーション例

 

まとめ

みなさんいかがでしたか?

相手チームの守備の幅や、攻撃時の各選手間の幅もチャンネルの大きさに関わる要素なので、自分のチームの状況を考慮してバランスを取りながら戦術に組み込めるといいですね。

今回紹介しきれなかった「チームがポゼッション時のボールを持っていない時の選手の動き」は後編で取り扱います。また選手の役割や各戦術設定などについても、このブログ内で紹介していくので今後もぜひチェックしてみてください!

ご覧いただきありがとうございました!

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