戦術を組み立てる前に知っておきたい全てがここにある!FM戦術マニュアル~中編~

みなさんこんにちは!

前回に引き続き「チーム全体への指示」を中心に解説を行います。これまでの経験と自分なりの解釈が基になっているので、あくまでも数ある情報の1つとして参考にしてみてください

※「メンタリティ」「ポゼッション時」の指示に関しては、以下の前編で説明を行っています。

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みなさんこんにちは! 今回は、戦術を組み立てる際に基本となる「メンタリティ」「チーム全体への指示」を中心に解説を行います。これまでの経験と自分なりの解釈が基になっているので、あくまでも数ある情報の1つとして参考にしてみてください。 […]

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戦術を決める「チーム全体への指示」と、キープレーヤーを決める「各選手への指示」

「チーム全体への指示」は「ポゼッション時」「トランジション時」「非ポゼッション時」の3つのエリアに分かれており、各指示は「目指す戦術を再現する」「積極性・創造性のレベルを調節する」主に2つの目的で使用します。

今回は「トランジション時」「非ポゼッション時」に分類される各「チーム全体への指示」の意味や使用方法を確認していきます。

所属する各選手の能力値やプレイ特性によって試合中の動きが大きく異なるため、ここで説明する内容が全てのチームに当てはまるわけではない点に注意してください。あくまでも基本的な考え方であり、各チームごとに微調整を加える必要があります

トランジション時の指示

このエリアに分類される指示は、攻守が切り替わった際の選手のプレイに関わる指示です。

トランジション時指示

When Possession Has Been Lost/ポゼッションを失った時

相手チームがポゼッションを得た瞬間に、各選手が相手選手へどのようなアプローチをとるのか「Counter-Press/カウンタープレス」「Re-Group/立て直せ」から選択することができます。

「Counter-Press/カウンタープレス」を選択すると、ポゼッションを失った次の瞬間にボールを保持した相手選手に対してプレスをかけに行きます。すぐにボールを奪い返せる可能性があるため、高い位置からショートカウンターを狙いたい場合に効果的な指示となります

ただし状況によっては複数人が同時にプレスをかけることになるため、各選手が空けたスペースを相手チームに利用されることがある点に注意しましょう。また通常のプレスと同じように、優秀な「Teamwork/チームワーク」「Work Rate/運動力」「Stamina/スタミナ」能力が各選手に求められます。

※「Counter-Press/カウンタープレス」を選択した際に表示される矢印からも分かるように、DF以外のポジションの選手がカウンタープレスを行います。

この指示は、エンゲージラインの高さに関係なく各選手の動きに影響します。つまり例えエンゲージラインよりも高い位置でボールを失った場合でも、各選手は相手チームの選手に対してプレスをかけに行くということです。

「Re-Group/立て直せ」を選択すると、ポゼッションを失った瞬間から各選手は守備陣形を整えることを最優先に行動します。プレスをかけないため、相手チームの選手に対して余計なスペースを与えることなく、スムーズに守備へと移行することができます。堅実な守備を戦術に取り入れたい場合に効果的な指示です

When Possession Has Been Won/ポゼッションを得た時

ポゼッションを得た瞬間の各選手の動きを「Counter/カウンター」「Hold Shape/陣形を保て」から選択することができます。

「Counter/カウンター」の指示を出すと、ポゼッションを得た際に該当する選手たちが一斉に前に走り出します。相手チームの守備陣形が整う前に攻撃に移ることができるため、カウンターを攻撃のメインに据える場合は必須となる指示です。前に人数が揃っている時や、攻撃的なFB/WBの選手がいる際に非常に効果的な指示になるでしょう

「Hold Shape/陣形を保て」の指示を出すと、各選手はポゼッションを得た際に陣形を維持するようになります。安定したビルドアップに繋げることができるため、ポゼッション率を高め試合をコントロールしたい場合に効果的な指示となります

指示を割り当てなかった場合は、各選手が状況に合わせて判断するようになります。

GoalKeeper In Possession/ゴールキーパーのポゼッション時

ゴールキーパーがどのくらい時間をかけてボールを供給するのか「Distribute Quickly/素早く出せ」「Slow Pace Down/ペースを落とせ」から選択することができます。

「Distribute Quickly/素早く出せ」の指示を出すと、ゴールキーパーは時間をかけずに味方へボールを供給するようになります。守備からカウンターにスムーズに繋げたい場合に効果的な指示となります

「Slow Pace Down/ペースを落とせ」の指示を出すと、ゴールキーパーはより時間をかけて味方へボールを供給するようになります。試合終盤でなるべく時間をかけたい場合、「Time Wasting/時間稼ぎ」「Play For Set Pieces/セットプレイを取れ」と組み合わせることで効果的な指示となるでしょう

Distribute To Area・Player/供給するエリア・選手

ゴールキック時にどのエリア・選手に優先してボールを供給するのかを設定します。

後方から安定したビルドアップを行いたい場合は、CBやFB/WB・またはプレイメーカーにボールを供給するように指示を出しましょう。ポゼッション時のチーム指示である「Play Out Of Defense/ディフェンスからパスを組み立てる」と組み合わせることで、ポゼッション率を高め試合をコントロールすることができます

ただしGK含む各選手は、高い「Passing/パス」「First Touch/ファーストタッチ」能力を持つ必要があります。また「Composure/冷静さ」「Decision/判断力」がある程度高くないと、プレスをかけられた時に冷静な判断を下せず、ボールを簡単に失う可能性がある点に注意しましょう。

相手チームが前に人数が揃っているフォーメーションを使用していて、後述する「Prevent Short GK Distribution/ゴールキーパーの短いパス出しを防げ」を仕掛けてくる場合には、DFへのプレッシャーが非常に強くなります。結果的にミスに繋がりゴール近くでボールを失うことがあるため、試合状況によってはリスクが高い指示になるということを覚えておきましょう。
※以下の画像では供給先に関わる指示や「Play Out Of Defense/ディフェンスからパスを組み立てる」を割り当てていないデフォルトの状態の、ゴールキック時の各選手のポジショニングが確認できます。
指示なし
※以下の画像ではCBに供給するように指示した場合の、ゴールキック時の各選手のポジショニングが確認できます。CBが深い位置まで下りてきていることが分かります。「Play Out Of Defense/ディフェンスからパスを組み立てる」を設定した場合も、同じような動きを見せます。
センターバック指示
※以下の画像ではFB/WBに供給するように指示した場合の、ゴールキック時の各選手のポジショニングが確認できます。ディフェンスライン上の選手と中盤の選手がポジションを落としていることが分かります。
FB指示
※以下の画像ではプレイメーカーに供給するように指示を出した場合の、ゴールキック時の各選手のポジショニングが確認できます。プレイメーカーが通常のポジションから、深い位置まで下りてきています。
プレイメーカー指示
ボールを前線へと送りたい場合は、サイドの選手やターゲットマン・またはディフェンスの裏のスペースへとボールを供給するように指示を出しましょう。
高さがあり空中での競り合いに適した「Heading/ヘディング」「Balance/バランス」「Jumping Reach/ジャンプ到達点」「Strength/強靭さ」能力が優秀な選手が前線にいる場合は、ボールを奪われるリスクが高いロングキックであってもキープできる可能性が高くなるため効果的な指示といえます
またエンゲージラインを高く設定していてハイプレスを戦術に取り入れている場合は、例え相手チームにボールが渡ったとしても高い位置ですぐにボールを奪える可能性があります。特にDFの選手のパス能力が低く、後方からのビルドアップが難しい場合に一気に前線にボールを送れるため、チーム状況と戦術次第では選択するべき指示となるでしょう。
ディフェンスの裏のスペースへボールを供給する場合は、優秀な「Anticipation/予測力」「Off the Ball/オフ・ザ・ボール」「Acceleration/加速力」「Agility/敏捷性」「Pace/スピード」を持つSTがいるとより効果的になるでしょう。また試合終盤でリードを守り切りたい時に、自陣からボールを遠ざけるために使用することもできます
受け手となる選手の能力・資質も重要ですが、最も注目するべきはボールを供給するGKの能力です。特に前線にボールを供給するように指示を出した場合、GKのロングキックの精度と距離を決める「Kicking/キック力」能力の影響が非常に大きくなります。
※以下の画像の様にプルダウンリストを表示させ「供給するポジション」を選択すると、エリアではなく特定のポジションを供給先として指定することができます。
画面切り替え1
画面切り替え2

Distribution Type/供給タイプ

GKがどのようにボールを供給するのかを「Roll It Out/転がして出せ」「Throw It Long /長く投げろ」「Take Short Kicks/短く蹴りだせ」「Take Long Kicks/長く蹴りだせ」4つの方法から選択することができます。供給するエリアによっては、選択できない供給方法もあります。

「Roll It Out/転がして出せ」は、ボールを転がすことで近くの味方選手にパスを出します。後方からパスを繋げたい場合に効果的な指示となります

「Throw It Long /長く投げろ」は、ボールを投げることでより遠くの味方選手にパスを出します。「Distribute Quickly/素早く出せ」と組み合わせることで、カウンターに活かすことができます

スローイングの正確性は、GK専用能力である「Throwing/スローイング」に依存します。
「Take Short Kicks/短く蹴りだせ」と「Take Long Kicks/長く蹴りだせ」は、ボールを蹴ることで味方にパスを出します。
ボールの供給先にもよりますが、GKの「Kicking/キック力」「Throwing/スローイング」各能力を比較して、安定して質が高いパスを出せる供給方法を選択するようにしましょう。
流れの中でGKがパスをする際には、「Passing/パス」能力がパスの質に影響します。フィールドプレーヤー同様に「First Touch/ファーストタッチ」「Vision/視野」等の能力も影響するため、後方から攻撃を組み立てていく際にはDFだけでなくGKの能力にも注意を払うようにしましょう。

非ポゼッション時の指示

このエリアに分類される指示は、相手チームがボールを保持している際の選手のプレイに関わる指示です。

非ポゼッション時

Use Offside Trap/オフサイドトラップを使え

オフサイドトラップを使用するように指示を出します。

ディフェンスラインを高く設定していて、相手チームに利用される可能性が高い裏のスペースが大きい場合に効果的な指示となります。またオフサイドトラップが不発に終わっても挽回するチャンスが残されているため、特にラインを高く設定している際は足の速いDFを起用することでデメリットを多少和らげることもできます。

ただし使用する際は以下の点に注意しましょう。

  • ディフェンスライン上でプレイする各選手は、冷静に正しい判断を下すために優秀な「Composure/冷静さ」「Concentration/集中力」「Decision/判断力」能力を持つ必要があります。
  • またユニットして機能させるために高い「Teamwork/チームワーク」能力や、守備時の空間把握能力に関わる「Anticipation/予測力」「Positioning/ポジショニング」が高い必要もあるでしょう。
  • ディフェンスライン間際にポジショニングする「Poacher/ポーチャー」「Advanced FW/アドバンストFW」は高いオフ・ザ・ボール能力を持つことが多いため、オフサイドトラップが機能しないことがあります。対戦相手の選手能力やプレイ特性(特に「Try To Beat The Offside Trap/オフサイドトラップを破るのを好む」)もチェックするようにしましょう。

Line Of Engagement/エンゲージライン

各選手がどのタイミングでプレスを始めるのかを設定するための指示です。メンタリティによって影響を受けます。

エンゲージラインを高く設定すると、相手チームのビルドアップに対して早い段階からプレッシャーをかけることができるため、相手陣地内でボールを奪える可能性が高くなります。そのためポゼッション率を高め試合をコントロールしたい場合や、ショートカウンターを狙う際には効果的な設定になるでしょう

ただし各選手は早い段階からプレスをかけ始めるため、自然と守備陣形が間延びする傾向にあります。プレス強度にもよりますが、相手チームにスペースを与える可能性があるという点に注意をしましょう。

逆にエンゲージラインを低く設定した場合はディフェンスラインの高さに関係なく、自然と守備陣形がコンパクトになり各選手がサポートに入りやすい状態になるため、後述する「Use Tighter Marking/タイトにマークしろ」「Get Stuck In/激しく当たれ」等のリスクが高い指示を割り当てやすくなります

またプレッシャーが少なくなり自由にプレイできる分、相手チームの陣形は前のめりになっていき裏のスペースが大きくなります。特に低めに設定したディフェンスラインと組み合わせることで、相手チーム全体を深い位置まで引き込むことができるため、ロングカウンターを狙うには最適な設定になります

Defensive Line/ディフェンスライン

最終ラインの高さを決めるための指示です。メンタリティによって影響を受けます。

ディフェンスラインを高く設定すると、相手チームが利用できるスペースを敵陣内に限定することができます。自然とエンゲージラインも高くなるため、高い位置でボールを奪い試合を支配したり、ショートカウンターを狙いたい場合に効果的な指示となります

ただし通常よりも大きくなる裏のスペースをカバーするために、足が速いDFや「Use Offside Trap/オフサイドトラップを使え」を戦術に組み込む必要があるでしょう。

※ディフェンスラインを高く設定した時の各選手のポジショニングです。

高いディフェンスライン

ディフェンスラインを高く設定した場合、DFの選手に「各選手への指示」でプレス強度やマーク・タックルを弱めるように指示を出すと、相手選手から距離を取ってプレイするようになるため最終ラインを抜かれる可能性を下げることができます。またカウンターを受けた際に、相手の攻撃を遅らせることで味方のフォローを待つこともできます。選手の能力や対戦相手によってはおすすめの設定です。
ディフェンスラインを低く設定すると、相手チームに利用される可能性がある裏のスペースを限定することができます。瞬発力に優れたSTや格上のチームと対戦する際に、裏抜け対策として効果的な指示となるでしょう。
ただし相手チームにとってはより大きなスペースを利用することができるため、ビルドアップが容易になります。またエンゲージラインの高さによっては各選手の縦の距離が長くなり、相手チームにさらにスペースを与えることになる点に注意しましょう。
※ディフェンスラインを低く設定した時の各選手のポジショニングです。先ほどの画像と比較すると、ボールを保持している相手選手はまだハーフウェイライン近くにいますが、ディフェンスラインは非常に深い位置にあることが分かります。
低いディフェンスライン
ディフェンスラインは「非ポゼッション時」の指示に分類されますが、攻撃時のCBのポジショニングにも影響します。

Defensive Width/ディフェンスの幅

選手間の距離を調節するための指示です。

幅を狭く設定した場合、中央のエリアにはスペースが少なくなるため、相手チームの攻撃はサイドに寄らざるを得なくなります。相手チームのSTに高さがない場合や、頻度が増えるであろうサイドからのクロスに対応できる、高身長かつ高い「Heading/ヘディング」「Balance/バランス」「Jumping Reach/ジャンプ到達点」「Strength/強靭さ」能力を持つCBやGKがいる場合に効果的な指示となります

ただし相手チームに優れたクロス供給能力を持つサイドの選手がいて、さらにオフ・ザ・ボールの動きに優れたSTがいる場合。エリア内にロークロスを中心に供給されると、例え中央のスぺースが少なくても得点される可能性が高い点に注意してください。

幅を狭くした上で相手選手のクロスを限定するためには、FB/WBを中心に各選手へ個別で指示を送ることが重要になります。例えばFB/WBのプレスの強度を調節することで、サイドの選手によりプレッシャーをかけることができます。また「Opposition Instructions/相手選手への対応指示」でクロスを上げる側の足を使わせないように指示を出すことで、密度が高い中央へ誘導したりクロス供給頻度を下げることができます。※「Opposition Instructions/相手選手への対応指示」や「各選手への指示」に関しては、次回以降の記事で詳しく説明を行います。
逆に幅を広く設定するとサイドのエリアにスペースが少なくなるため、相手チームの攻撃はピッチ中央のエリアが中心となります。各ディフェンス間のスペースを利用したスルーパスが増えることを考えると、相手チームのSTがターゲットマンタイプでスピードにあまり優れていない場合や、ディフェンスラインを低く設定している場合に効果的な指示となります
ただし相手チームの中盤に優れたプレイメーカーがいる場合は、通常よりも広い中央のスペースを利用され質の高いパスを前線に供給され続けるため、得点される可能性が高くなる点に注意してください。
幅を広くした上で相手チームのプレイメーカーの動きを限定するためには、各選手に個別で指示を送ることが重要になります。例えば「Oppsition Instructions/相手選手への対応指示」で脅威になり得る選手へのプレスやマークを強くすることで、その選手にボールが渡る頻度を少なくすることができます。この時すべての選手に同じ対応をするのではなく、ボールが渡っても問題ないレベルの選手にはプレスやマークを弱くするようにしましょう。これにより自チームにとって危険度の低い選手へボールを誘導することができます。

Use Tighter Marking/タイトにマークしろ

相手チームの各選手にスペースを与えないように、より近くで厳しくマークするように指示を出します。

相手チームよりも圧倒的に優れている場合や、ディフェンスラインやエンゲージラインを低く設定することで、選手間の幅を狭めて守備を堅固にしている場合に効果的な指示になります

ただし相手チームと力量差がそこまで大きくない場合は、各選手の守備能力(「Marking/マーキング」「Positioning/ポジショニング」等)が相手チームのオフ・ザ・ボール能力・瞬発力を上回ることができず、マークを振り切られる場面が多くなります。対戦相手によってはリスクが高い指示になることを覚えておきましょう。

また守備陣形の縦の幅が以下の画像の様に大きく設定されていると、マークを振り切られた際に他の選手がサポートに入ることができず、スペースを利用されてしまう点に注意しましょう。

悪い例

この指示は「チーム全体への指示」のため、守備能力(特に「Marking/マーキング」)が高くない選手にも適応されてしまいます。また本来距離をとって対応するべきスピードがある相手選手にも、同じように近づいてマークをするようになります。つまり敵味方問わず各選手ごとに変更するべき対応を、細かく調節することができないということです。そのため「マーキング」に関しては、「各選手への指示」や「Opposition Instructions/相手選手への対応指示」を利用して試合ごと・選手ごとに調節することをおすすめします。

Pressing Intensity/プレスの激しさ

どの程度激しくプレスをかけるのか調節するための指示です。メンタリティによって影響を受けます。

より激しくプレスをかけるように指示を出すと、相手チームの各選手に対してより素早い判断を強いることができます。結果的に攻撃側の判断ミスが増えるため、ボールを奪取しやすくなる点が大きなメリットです。

チームとして連動したプレスをかけ続けるために必要な「Teamwork/チームワーク」「Work Rate/運動力」「Stamina/スタミナ」能力が高い選手がチームに多く所属している場合に効果的な指示になります。また相手チームに優秀な「Composure/冷静さ」「Concentration/集中力」「Decision/判断力」能力を持つ選手が少ない場合は、より多くのミスを誘発することができるでしょう。

ただし各選手が本来いるべきポジションから離れてプレスをかけに行くことで、守備陣形が大きく崩れてしまためリスクが高い指示の1つとなります。特に攻撃時のテンポが速いチームや判断能力に優れる選手が多いチームと対戦する場合は、空いたスペースを利用されることが多くなる点に注意してください。

また「Use Tighter Marking/タイトにマークしろ」と同様に各選手間の距離が大きい場合、パスやドリブルでプレスを躱された選手のサポートに入りづらくなります。そのため激しくプレスをかけるように指示を出す時は各選手間の距離を縮めるために、エンゲージラインとディフェンスラインの距離間を狭く設定することをおすすめします

1シーズン通して激しいプレスを戦術に組み込む場合、選手の体力回復も考慮すべき点の1つになります。ローテーションやトレーニングスケジュール、各試合後の体力回復速度に影響する「Natural Fitness/健康さ」能力にも注意を払うようにしましょう。
プレスを激しくかけないように指示を出すと、各選手は適切なタイミングでのみプレスをかけるようになります。結果的に相手チームにスペースを与えることなく守備陣形を保つことができるため、相手の攻撃を停滞させることができます。
リスクを賭けたくない試合終盤や、相手のミスを辛抱強く待つような戦術を採用する場合に効果的な指示となるでしょう。また他の指示と比較して選手に求める能力が少ない分、どのレベルのチームにもフィットする指示です。
ただし相手チームの選手はプレッシャーが少ない状況でプレイできるため、ボールを保持される時間が長くなります。結果的にペナルティーエリア付近までは簡単にボールを運ばれることが多いため、ロングシュート能力が高い選手や優秀なクロス供給能力を持つ選手が相手チームにいる場合、例えディフェンスラインが強固であっても得点される可能性が高くなる点に注意しましょう。
Football Managerでは、消極的な守備による「相手チームの攻撃時間増加」というデメリットは、上記で説明したメリットを大きく上回ります。そのため個人的には、この指示をチーム全体に割り当てることはほとんどありません。ただし「各選手への指示」や「Opposition Instructions/相手選手への対応指示」を利用して特定の選手へのプレスを弱めると、パスの供給先を限定することができるメリットがあります。
※以下の画像では、プレスの設定を変更した時の選手の動きの変化が確認できます。
プレスを激しく設定すると、7番の選手は相手チーム選手に積極的にプレスをかけに行きます。プレッシャーをかけられる反面後ろに大きなスペースが生まれていることが分かります。
インテンシティ高め
逆に弱めに設定すると、相手選手が上の画像と同じ位置でボールを保持しているのにも関わらず、7番の選手はプレスをかけず自身のポジションを守っています。安定した守備陣形を保てる反面、相手チームは自由にボールを回すことができます。
インテンシティ低め

Prevent Short GK Distribution/ゴールキーパーの短いパス出しを防げ

相手チームのGKがボールを保持している時に、ショートパスの受け手となり得るDFにプレスをかけるように指示を出します。

主な目的は相手GKの持つ選択肢を限定して後方からのビルドアップを防ぐことにありますが、相手DFの「Composure/冷静さ」「Concentration/集中力」「Decision/判断力」「Passing/パス」が低い場合、DFにプレッシャーをかけることで不用意なパスを誘い相手ゴール近くでボールを奪うことも可能です

また単純にプレスをかけに行く選手の数が多いほど効果的な指示になるため、前線に人数が揃っているフォーメーションと組み合わせて使用するといいでしょう

この指示を割り当てている場合、例えエンゲージラインが低く設定されていてもゴールキック時に限り、前線の選手はより前へとポジションを移しプレスをかけに行きます。

Stay On Feet/立ったまま当たれ

ボールを保持している相手選手に対して、スライディングタックルをしないように指示を出します。

リスクが高いスライディングタックルを控えることで、不必要に相手選手に抜かれる場面が少なくなります。「Tackling/タックル」能力が低い選手が多い場合や、より堅固な守備陣形を敷きたい場合に効果的な指示となります

どのレベルのチームにも割り当てられる指示ですが、ボール奪取率が通常よりも落ちるため、プレスを弱める指示や守備陣形を下げるような保守的な指示と組み合わせると、例え優秀な選手が揃っていたとしても相手に蹂躙されるため注意が必要です。

先に説明した通り「各選手への指示」内で「Ease Off Tackles/タックルを弱めに」の指示を出すと、不用意なタックルの頻度を減らすことができます。カウンターを受けた際に相手選手を遅らせて味方のフォローを待つことができるため、各選手の能力や試合状況によっては効果的な指示となります。

Get Stuck In/激しく当たれ

ボールを保持している相手選手に対してより激しく強く当たるように指示を出します。結果的にリスクが高いスライディングタックルの試行回数が増えることになります。

そのためファールをもらわずにタックルを成功させる技術を持つ、「Tackling/タックル」能力が高い選手がチーム内に多く所属している場合は、より効果的な指示となります

ただし例え優秀なディフェンス能力を持つ選手が揃っていても、この指示を使用していないチームと比較して年間で50~100ほどファール数が増えます。イエローカードやレッドカードも約1.5~2倍増加するため、結果的に選手起用にも影響が出てくる点に注意してください。

またスライディングを躱されると数的不利になるため、リスクが高い指示の1つとなります。フォローに入る選手が近くにいる必要があるため、エンゲージラインとディフェンスラインの間隔は狭くしておくといいでしょう。

まとめ

みなさんいかがでしたか?

今回紹介した守備に関わる「チーム全体への指示」は、調節が効かない0か100の指示が多くなっています。そのため在籍する選手の質が他のクラブより遥かに優れているビッククラブの指揮を執る時以外は、対戦相手や選手の特徴を把握した上で試合ごとに各指示の足し引きを行う必要があるでしょう。

初めは上手く機能せず勝ち点を落とすことが多いかもしれませんが、そんな時はぜひ前回からの記事を参考にしてみてください。

文中で紹介した「各選手への指示」「Opposition Instructions/相手選手への対応指示」については後編で取り扱います。次回からは一度各選手の役割に焦点を当てて、各役割に適したフォーメーションや指示の振り方を紹介していきます。第一弾は「Regista/レジスタ」の予定です。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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